叩き込まれる精神論。ブラック企業に育つ超一流のセールスマンたち。

私が勤務した会社は、現在でいうブラック企業を地で行くような会社でした。
上司が「机を叩く、蹴とばす」「大声で社員を罵倒する」「人格否定」「暗に退職を促す」などの言動が、マネジメントの一環として横行していました。大阪府の本社からエリアマネージャーが巡回に来ると、そのボルテージは最高潮を迎えます。アポ設定がうまくいかず、訪問先が決まらない社員に対して大声で叱咤激励するのですが、雑居ビルの上下階に入居するテナント各社から「ヤクザが大声で暴れている」などと警察に通報されてしまうこともありました。とにかく「バカ野郎」「ボケ。アホんだら」という罵詈雑言が飛び交っていたと記憶しています。

そういった面で厳しい会社だったのは事実ですが、私自身はこの会社に感謝している人間の一人です。
なぜなら、ここで叩き込まれる考え方や姿勢が自分自身の芯となり、軸となっていることを実感しているからです。

例えば「言い訳をしない」。
営業は数字がすべての世界です。数字以外に語ることはないのです。常に言い訳は許されません。上司も同僚も聞く耳を持ちません。数字があがらなければ、上司に罵倒され、先輩後輩にバカにされます。言い訳をグッと飲み込み、悔しさを腹におさめ、ひたむきに努力する姿勢が身につきます。

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